中学校教科書 改訂について 後編

2020/12/08

前回のお話の続きになります。

塾人が一番頭を抱える教科は
「英語」ではないでしょうか。

皆さんもご存知のように
今年から小学英語が教科化しました。
そのことにより
中学卒業までにマスターしなければならない単語数が

これまで
中学卒業まで1200語

これから
小学卒業まで600~700語
中学卒業まで1600~1800語
合計 2200~2500語

現在、高校に通っている高校生と比べ
約2倍の単語量をマスターしなければなりません。

・・・現役の小中学生は本当に大丈夫か?レベルです。

当然、中学英語は小学英語を学んでいる
(マスターしている)前提で進行するため
英語の学力を伸ばすのに多大な時間が必要になります。

中学2年生から英語の成績が落ちてきたので
塾に入ってきた生徒さんがいたとします。

今までは1年後を見据えて、成績を上げていくように
アルファはサポートしていたのですが
これからは中2からはもうギリギリ間に合うのかな?
っていうことになるのではと危惧しています。

なぜなら
理科や社会のような縦割り単元の教科と違い
英語は「言語」ですから
積み重ね式です。

土台がしっかりしていない生徒に
定期試験の単元だけしっかり指導しても
「2階は立派な建物だけど
1階は風がふきさらし状態」
になってしまいます。

英語は土台からしっかり固めていかないと
その先の成長は見込めません。

これからの英語指導は
高校からの移行内容や
小学校ですでに学んでいる内容を
十分に理解したうえで、指導にあたる必要があります。


ですが
教科書改訂でよいこともあります。

英語はリスニング音声が
QRコードに掲載されているため、
よりネイティブな発音で学習できます。

理科も実験動画見れるようになっているそうです。

一人でも多くのお子様のお役に立てるよう
アルファはこれからも日進月歩してまいります。


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